TS-790S 「MB87006」 交換修理2014年12月13日 14:28

以前、TS-790S(KENWOOD), 1200MHz帯ユニット UT-10 の PLLロックはずれを話題
にしました。修理に出したところメーカーから、『1.2G帯PLL IC不具合 部品入手
不可のため未修理返却』としてそのまま戻ってきてしまいました。自局のその後
の調査により、そのPLL修理箇所が IC(集積回路) 「MB87006A」 であることが特定
できました。 先日、この部品の同等品 「MB87006」 をヤ○オクで入手できたので
さっそく修理に取り掛かりました。 先ほど修理が完了し、1200MHz帯の送受信の
確認もできたので、ここにその手順を備忘録としてまとめます。

     

左から、
(1) TS-790S(KENWOOD), 1200MHz帯ユニット「UT-10」 オプション。
(2) 1200MHz帯 IC集積回路 「MB87006」。ヤ○オクで入手(\500)
(3) 写真右下隅の IC がオリジナル 「MB87006A」 (故障)。8本足x2
(4) MB87006A を取り外したところの写真。IC5の文字が見える。半田吸い取り
    がうまくできなかったので、ニッパで16本の足を切断し、ラジオペンチで
    注意深く引きはがした(危険)。ICの足が刺さっていた箇所を、半田ゴテの
    先端で熱しながら半田を吸い取り、小さく穴を開けた。(4)の作業2時間。
(5) 新たに 「MB87006」 を半田付け。ピッチ変換基板が必要と思い、専門Shop
    から 「SOP16-1P27」 を事前に入手しておいたが、これは必要なかった。
    「MB87006」 16本の足を半田付けした後、各足をテスタで基板裏通電確認。
    「MB87006」 の足の下駄が高い(穴に貫通し切っていない)が、良しとする。
(6) 全体の作業3時間。TS-790S の窓に正しく周波数が表示された。気分爽快。
    1200MHz帯地上レピーターで送受信確認。 「MB87006」 交換修理完了。

http://blog.livedoor.jp/jh5luz/archives/51939007.html
http://manual2.jvckenwood.com/files/522d14c2cae69.pdf
http://www.asahi-net.or.jp/~ei7m-wkt/numbr845.htm
http://www.asahi-net.or.jp/~ei7m-wkt/numbr602.htm#repeater

コメント

_ JE1CVL ― 2014年12月14日 07時40分

外科手術成功良かったですね。
ICの交換も半田の吸取りがうまく行って、
一度でスポッと抜ければ何ということはないのですがね。
プロはそうしていると思いますが、私も自信ないです。
半田の残った穴を細いドリルでもむというのは
一番危険なのですが、スルー基板でなく、
裏表が繋がっていない基板なので大丈夫だったのだと
思います。
飯能市小久保の1292.92は確かアクセスしなのでしたね。
草々

_ JE1CVL ― 2014年12月14日 07時53分

良く見ると両面基板ですね。
ドリルでもんだのではなく、
ひたすら半田を無くすようにして
穴を確保したのですね。
この辺が一番肝心の作業だったと思います。

_ JE9PEL/1 ― 2014年12月14日 10時15分

とにかく針の先のような IC なので、作業は難儀でした。
ニッパやラジオペンチで、大変危険なことをしました。
表面基板だったのですが、半田付けができたかを見るた
め、作業後は 16本の足全部の裏表 通電を確認しました。
なんとか 1200MHz帯は修復できましたので、後で飯能市
レピーターを試してみます。
肝心の 1k2衛星が飛んでないのは残念です。

_ JE9PEL/1 ― 2014年12月14日 10時17分

今、試してみましたが、飯能市レピーターは繋がりませんでした。
青梅市の西側に位置する御岳山には以前、繋がっていました。
筑波山にも繋がっていたので、飯能市は距離的には充分なので
すが、山頂でない市街地だと繋がりません。

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