METEOR-M N2 image #12014年12月30日 11時09分

METEOR-M N2 信号をとらえるコツがわかりました。今朝(9:05JST, 30Dec2014)の
パスで、日本上空の様子を画像化することができました。後は、もう少し色付け
を工夫すると、良い画像が得られると思います。 FCD に連携している SDR# は、
旧バージョンの 1.0.0.1000 です。SDR# の Center周波数に入力する目安の数値
を計算するために自作 sdrtofcd.xls を使用していますが、必ずしも必要ではあ
りません。いつもは衛星ドップラーシフト周波数を自動追従するために、ソフト
"Orbitron + DDE + SatelliteTracker" を使用していますが、気象衛星の場合は
受信周波数固定にしています。 FCD個体差偏移値を SDR# の Shift欄に設定しま
す。いつもは SDR# の FFT画面の中央を避けて右側に衛星標準周波数がくるよう
に、SDR# のCenter欄には -30kHz低めの周波数を入力しているのですが、今回は
FFT画面の中央、すなわち Spectrum画面の赤線が中央にくるように、-15kHz低め
に設定しました。つまり、137.100 - 0.015 = 137.085 としました。

  SDR#
  Frequency: 137,100,000
  Center:    137,085,000
  Shift:          13,000
  Filter bandwidth: 110000
  Correct IQ: Check
  Swap I & Q: Check

SDR# で IQファイルとして録音した後に、Audacity で Project_Rate を 130kHz
に変換し、LrptRx と LRPToffLineDecoder(2014.11.13.0014) の流れでデコード
するのは、いつもと同様です。

     

METEOR-M N2 image #22014年12月30日 13時44分

すばらしい。 Blue を控えめに、ということですね。(>Tnx.JA0CAW)
RGB:0.5-0.7/0.7-1.1/0.7-1.1 としたら、すばらしい絵になりました。

SDR# FCD_PPM (Parts Per Million) について2014年12月30日 18時49分

周波数補正に関する PPM について調べてみました。(>Tnx. JH4XSY/1, JA5FNX)
http://bun.dokidoki.ne.jp/xoops/modules/weblog/details.php?blog_id=626

PPM = Parts Per Million のことで、周波数の変動値が 100万分のいくらなのか
を表す周波数補正値のことです。つまり、

  周波数補正値 PPM=(1-(真の周波数/読み取り周波数))x100万 です。

SDR# - Configureボタンを押すと、Frequency correction(ppm) のデフォルト値
は -21.0 となっています。ここを、FCD個体差による PPM値を計算して変更入力
します。事前に、APRS周波数を使って計算してみました。

144MHz帯では、真値 144.660MHz に対して読み取り値は 144.647MHz だったので

  PPM=(1-(144.660/144.647))*1000000=-90

430MHz帯では、真値 431.040MHz に対して読み取り値は 431.001MHz だったので

  PPM=(1-(431.040/431.001))*1000000=-90

真値と読み取り値は周波数によって比例関係にあるので、計算は一回で良かった
のでした。結局、自局FCDの PPM値は理論上は -90 となりましたが、実際に地上
APRS周波数を受信して調整してみると PPM=-111 でピッタリでした。読み取り値
に誤差があったものと思われます。(※誤差ではないです! 初期値 -21.0 から
 -90 とすると、-21.0-90.0=-111.0 となります。)

この値 -111.0 を、SDR# - Configure - Frequency correction(ppm)の欄に設定
することで、Shift値を入力する必要がないということがわかりました。(下図)

  

    

SDR# FCD_PPM test2014年12月30日 21時54分

UNISAT-6 の今夜のパス(21:12JST, 30Dec2014) で、PPM設定の新システムによる
デコードができることを確認しました。FCD→Orbitron→DDE→SDR#→Decoder と
信号が自動でバッチリと流れています。関連して、sdrtofcd.xls も 本日付けで
バージョンアップしました。Shift と PPM の2枚の Excelシートにしてあります。
各局はこのままでは使えませんので、PPM値を実測して数式を書き換えて下さい。
これで、衛星が飛来するたびに Shift値を書き換えることから開放されました。
http://www.ne.jp/asahi/hamradio/je9pel/wispinfo.htm#fo29