本日(22Jan2015)は、もう一つの地球観測衛星 Suomi-NPP が、VIIRS センサーに
より撮影した画像を処理してみました。Suomi-NPP は、2011年10月28日に打ち上
げられた衛星です。VIIRS(可視近赤外放射計群)は、可視波長帯域から 近赤外・
熱赤外波長帯域に感度を持つセンサーです。東京情報大学と連携する東京農業大
学の宮古亜熱帯農場(沖縄県宮古島市)地上局が、本日 04:19:56-04:32:13UTC に
受信した画像を Simulcast_Viewer により次図のように画像処理してみました。
日本列島全体が雨雲の下に隠れています。なお、Viewer解析画像を右クリックし
ても、自局はまだ保存することができません。
Suomi-NPP搭載VIIRSの表示ができましたね。64bitマシンですね。
Simulcastは、地上観測データの一部のバンドを抽出し、地上局で受信すると同時に放送(サイマルキャスト)しています。Simulcast Viewerで保存できるデータは、表示された画像のみで、データそのものを保存することはできません。
Simulcast Viewerは、リアルタイムのモニターのみに利用されます。米国の空軍もリアルタイムで、情報大のサイマルキャストデータを見張っている人達がいるそうです。火山噴火、台風などを見ているそうです。
情報大では、これと別に、レベル0からレベル1、2と処理し、画像を作成しています。大掛かりな設備が必要です。
誰もやっていないのですが、サイマルキャストの生データをリアルタイムで取得し、可視化する可能性があります。このためには、Linuxマシンを用意し、SimulcastServerを立ち上げます。情報大のSimulcast ServerをUp-stream serverとし、新たに立ち上げたSimulcast ServerをDown-stream serverとします。サイマルキャストのデータがリアルタイムで拾えます。Down-stream serverをSimulcast Serverとして機能させることもできます。このDown-stream serverには、サイマルキャストで放送されるデータが保存されますので、可視化の可能性があります。現在は、Simulcast Viewerで見るだけですが。
Simulcast Serverは、ノートPCでもLinuxをインストールし、立ち上げることができます。
情報大 浅沼様、JR7HOV/1様、
詳しい解説ありがとうございます。
リアルタイムの受信がまだなので、後ほど実験してみます。
右クリックもその時、試してみます。
> Simulcast Serverは、ノートPCでもLinuxをインストールし、立ち上げることができます
ちょうど使っていない Athron 64 x2 2GBのノートPCがありますので、Simulcast Serverを立ち上げてみようかと考えています。