PRISM ブーム展開成功2009年02月26日 18時42分

(C)東大管制局  
すでに広報されているとおり、PRISM のブーム展開に成功しました。
WAC(サブカメラ)による撮影と、ジャイロ角速度の計測により確認されたと
いうことです。近日中に PRISM の HP に、その画像が公開される予定です。
http://www.space.t.u-tokyo.ac.jp/prism/about.html#mission

1200MHz 見通し距離2009年02月26日 21時07分

衛星 CO-65 GMSK の送受信を確実にするため、日々、1200MHz 地上レピーター
の受信実験を行っています。先日は、群馬県勢多郡富士見村からの識別信号を
聞くことができました。(1291.180MHz JP1YFA) そこで、自局(横浜)から実際
どの程度の距離まで 1200MHz信号を聞くことができるのか、中学レベルの数学
を使って計算してみました。上図で点A は自局の位置、点B はアンテナの位置
つまり h1 はアンテナの標高、点E は識別可能な仮想地上レピーターの位置、
点D はレピーターアンテナの位置、つまり h2 はレピーターの標高、そして R
は地球の半径、d1, d2 がそれぞれの見通し距離とします。目的は、d=d1+d2
を計算することです。

 さっそく、三平方の定理から、OB^2 = BC^2 + OC^2
 つまり  (h1 + R)^2 = d1^2 + R^2
 整理して d1^2 = (h1 + R)^2 - R^2 = h1^2 + 2*R*h1

 よって  d1 = sqrt(h1^2 + 2*R*h1) となります。

 地球半径を 6378km として、仮に自局アンテナ標高を h1 = 100m とすると

      d1 = 36km  となります。

 同様に、 d2 = sqrt(h2^2 + 2*R*h2) なので、
 仮に仮想地上レピーター標高を h2 = 1000m とすると、

      d2 = 113km となるので、結局 d=d1+d2=36+113=149km

 つまり、1200MHz の見通し距離は、約 150km となります。

ところで、群馬県勢多郡富士見村は、平成21年5月5日に前橋市と合併すること
が決まっています。日本地図帳で、横浜と前橋の間の直線距離を測ってみると
およそ 115km ありました。充分に見通し距離の範囲にあることがわかります。

STARS 地球画像2009年02月26日 22時24分

2月11日撮影の地球画像の写真が公開されました。
だんだん撮影が上手になっていきます。

Re: GMSK Q&A翻訳2009年02月26日 22時40分

ji1izr 眞田氏に続き、JH4XSY/1 岩本氏からも有意なコメントをいただきました。
『Intersymbol Interference』の訳は、『符号間干渉』ということです。
その意味については、この Blog 左側のコメント欄をご参照下さいませ。 Tnx.
http://www.asahi-net.or.jp/~ei7m-wkt/numbr621.htm