奮闘の結果、とりあえず COMポート経由ハードTNC が復旧しました。
この際なので、次の一通りの作業を行いました。
1. TNC 内蔵リチウム電池を新品に交換
2. USB ポートの挿し位置を変更
3. USB Serial Converter を再インストール
4. TNC ハードリセット
5. ExTerm 初期設定確認
この 1.の内蔵リチウム電池の存在が意外と知られていません。100円玉くらいの
大きさの CR2032 です。TNCコマンドが保持されなくなったりしたら 交換の時期
です。2.はUSB分配器の故障も想定し、指し位置を変更しました。3.はUSBポート
と RS-232C を接続するコンバーターです。4.は念のため TNC をハードリセット
しました。TNCの種類によりその方法が異なります。5.で初期設定を確認します。
TNCをハードリセットしたために、PC-TNC間の通信速度が 1200bps に戻っている
ので、ソフト側で いったんこの速度に再設定してから、TNCに各コマンドを入力
し直します。
これで直ったと思ったのですが、TNC を OFF/ON すると、設定したはずのコール
サインや RS-232C通信速度、外部モデム通信速度など全てのコマンドが保持され
ていません。電池を抜き差しして何度実験しても駄目です。ポートは復旧したも
のの、TNC は、いわゆる壊れたという症状なのでしょう。TNC の起動時に全ての
コマンドを入力すれば動作するのですが その度にこれを行うのは大変面倒です。
別のハードTNCの予備はもう持っていません。とうとう自局も、ソフトTNCのみの
運用に切り替える時期が来たようです。では、衛星実験を再開します。