WSJT-JT65C #22009年04月08日 19時33分

WSJT について、少し調べて実験してみました。
WSJT は K1JT局によって考案された微弱信号通信用の主に EME(月面反射通信),
MS(流星痕散乱通信) を目的に開発された PCサウンドカードを利用したソフト
ウェアです。初めて使ってみたのですが、きっちりとした使用ルールがあるよ
うで デフォルトでは偶数分の 00秒から先行(先攻)する局の送信時刻、そして
奇数分の 00秒からが 後攻の送信時刻と決まっています。昨日は、受信だけに
専念していたので、2分ごとに特別局 8J1FUJ局からの信号をデコードしていた
のです。本日は送信にチャレンジしてみました。(上図の黄色に注目.) 事前に
WSJT の解説 web をよく読んでおきました。 WSJT の解説では、ソフトのバー
ジョンが低いからか、あるいは 1296MHz とは異なる帯域の解説からなのか(*)
30秒ごとに送信受信が交替する と書かれている web もあります。実際は上記
のように 1分ごとの交替でした。偶数分・奇数分の送信順は、メイン画面中央
にある「Tx First」にチェックを入れるかはずすかで設定します。という訳で
送信時刻はいずれも 00秒からと決まっていますが、画面下段の「Auto is ON」
を押しておくことで完全自動で行なわれます。送信文のスタイルもきっちりと
した定型文が決まっているようで、任意の文章は「Tx5」の左側 欄だけで書き
込むことになっているようです。ところでこのソフトの起動ですが、画面中央
左側の「Monitor」をクリックすることでデコードが始まります。 昨日は解説
を読まずにあれこれしていたので、このボタンを押さずに真っ白な画面を前に
して無駄な時間を費やしてしまいました。 今回、WSJT を使ってみた動機は、
EME 微弱信号通信用のソフトということで、一般の衛星通信用にも使えるかど
うか試してみたいということにあったのですが、実際に実験してみて、事前に
運用スケジュールを web, mail で公開しておく必要があり、送信時刻,定型文
にきっちりとした制約があるなどから、衛星通信にはちょっと使いづらいかな
という感想を持ちました。

(*) FSK441:送受信間隔30秒, JT65:送受信間隔60秒
    JT65A:50MHz, JT65B:144/432MHz, JT65C:1296MHz

http://homepage3.nifty.com/makiugf/WSJT/WSJT6.pdf
http://homepage3.nifty.com/makiugf/WSJT/kosm-wsjt-jp.pdf
http://27.huu.cc/~jh3eca/jh3ecaWSJT.html
http://homepage3.nifty.com/ja3jcc/sub07cont.html
http://www.bekkoame.ne.jp/~kasukabent/pdf/WSJTVersion4.pdf

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
Tropical fish?

コメント:

トラックバック