金星(ビーナス)2008年12月01日 23時37分

金星を意味するビーナスは、ギリシャ神話に登場する愛と美の女神です。
今は宵の明星として日没後に明るく輝いています。本当に神秘的な惑星
です。古代の人々と同じく現代でも、この星を眺めていると、俗世間の
ことで悩んでいることが小さく思えてきます。実際は金星表面は90気圧、
大気は ほとんど二酸化酸素からなり、温度は平均400℃で、とても生物
が住める環境ではありません。 旧ソ連による探査機コスモス、ベネラ、
ベガ、そしてアメリカによるマリナー、パイオニアビーナス、ガリレオ、
マゼラン、カッシーニ、メッセンジャーなどの探査機により調査が進め
られています。日本でも 2010年,PLANET-C、そして 2013年,ベピ・コロ
ンボが打ち上げられる計画になっています。

水星(マーキュリー)2008年12月02日 18時10分

昨日紹介した探査機「ベピコロンボ」は、金星を通過しながらその重力
によりスイングバイを行うことによって水星に接近して、水星の観測を
目的とする探査機です。この探査機に、この理論を提唱したイタリアの
天体力学者 ジウゼッペ・コロンボ博士の愛称「BepiColombo」が付いた
のです。水星は金星よりもさらに太陽に近く、地表の温度変化が激しく
-183 ℃~427 ℃ にもなります。大気の主組成はヘリウムとナトリウム
です。太陽との最大離角が28度しかなく、観測は非常に難しいと言われ
ていますが、以前、自局のQTHから 2000年2月12日 日没後に、この水星
を肉眼で確認することができました。(詳細は下記My_HP No.195 参照)
水星が沈むことを水没、というのは冗談ですが、30分程で地平線に沈ん
でしまいます。地球を出発した探査機は、水星に到達するのに6年かか
るということです。壮大な夢とロマンを追っているのですね。

http://www.jaxa.jp/projects/sat/bepi/index_j.html
http://www.stp.isas.jaxa.jp/mercury/index-j.html
http://www.asahi-net.or.jp/~ei7m-wkt/numbr195.htm

木星(ジュピター)2008年12月03日 17時48分

太陽系の中で最も大きな惑星。今は宵の口に、金星と木星が横に並んで
いるのがよく見えます。ジュピターはギリシャ神話で太陽の父ゼウスと
されています。望遠鏡では縞模様もはっきり見ることができます。四つ
の衛星 イオ、エウロパ、ガニメデ、カリスト が木星の周辺をクルクル
と日々、回っているのを望遠鏡で見ると、その神秘的な光景に酔いしれ
てしまいます。この四つの名前は、神話のジュピターの恋人たちにちな
んでつけられています。

火星(マーズ)2008年12月04日 19時20分

酸化鉄を主成分とすることから、地球からは赤く小さく光って見えます。
19世紀のアメリカの天文学者パーシバル・ローエルは、火星の表面に見
える線状の模様から、火星には乾燥した砂漠に水を引く運河を築く高度
の文明が存在すると考えました。大気圧は地球の 0.75% と小さいので
体を支える構造が軟弱で、また知能が高いことから、「タコ型火星人」
の姿が作られました。イギリスのSF作家、H.G.ウェルズが1897年に小説
『宇宙戦争』を発表したのが最初です。1938年10月30日夜、「アメリカ
ニュージャージー州が火星人により侵略された」というラジオのドラマ
仕立ての臨時ニュースにより、全米の各地がパニックに陥った話は有名
です。火星に水が存在していることを発見するなど大活躍している無人
探査車オポチュニティーからの信号が途絶えた、という新聞記事を先日
読みましたが、その後の様子はどうなっているでしょうか。
http://astro.ysc.go.jp/phoenix-mars.html

土星(サターン)2008年12月05日 19時44分

太陽からの平均距離は 14億2940万km。どのくらい離れているのか...
地球と月の間の距離が 38万km ですから、比較にならないほどべらぼう
な距離であることがわかると思います。そのため、太陽から受ける熱は
地球の約 1/100で、土星の地表の温度は -180℃ ととても寒い衛星です。
土星の環を土環(管)、というのは冗談ですが、昔からその神秘的な他の
惑星にはない「環」が知られています。漆黒の闇の中に凛として浮かぶ
土星を、ずっとそのままいつまでも望遠鏡で眺めていたい気持ちになり
ます。土星の環は非常に薄く、直径は 15万km以上もあるのですが 厚さ
はわずか 200m ほどで、ほとんど氷からできています。環の起源は不明
ですが、衛星の崩壊からできたのではないかと言われています。

http://astro.ysc.go.jp/cassini-images.html
http://solarsystem.nasa.gov/planets/profile.cfm?Object=Saturn&Display=Facts

ISS 9600 operation2008年12月06日 19時04分

既に各所で広報されていますが、明日(12/7)から 9600 パケットの試験
が始まります。 ISS では初めての試みです。楽しみですね。

> December 7-12 we will run a test of 9600 baud packet operations
> on the simplex frequency 145.825 MHz.

RS-30 CW telemetry Decoder2008年12月07日 16時30分

DK3WN 局が開発したこのソフトで、11月21日に受信してあったデータを
使って解析してみました。 Date, Time には、Myブログに書き込みした
時の時刻(UTC) を後で手入力しました。 >Tnx, JE1CVL

ISS 9600 digi 成功!2008年12月07日 16時55分

本日(12/7) 夕16:39~のパスで、ISS 9600 デジピートに成功しました。
TCA時、145.825MHz simplex 9600bps G3RUH です。 * は付いてません。

JE9PEL>CQ,ARISS [12/07/08  16:43:10] <UI R>:Hello

Re: ISS 9600 digi 成功!2008年12月08日 14時16分

昨日のデジ・パケットは、いったいどう解釈すればよいのでしょう?

> We confirmed ISS 9600 digipeat over Japan.
> The frequency is 145.800MHz, not 145.825MHz
> 
> ------------------------------------
> ISS 145.800MHz simplex 9600bps G3RUH
> UNPROTO APRS VIA RS0ISS-5
> ------------------------------------
> 
> JE9PEL, Mineo Wakita

ISS 9600 Success @ 10.52 UK Pass

> I managed to get digipeated via the 9600 system during the 10.52utc UK pass.
> System is operating on 145.800MHz not .825 as publicised.
> 
> Regards, David

ISS 9600 Report (自局では混信で一つもデコードできず...)

ISS status reports2008年12月09日 17時19分

衛星情報に Live OSCAR, Satellite Status Page が知られていますが、
ISS に関しては ISS Fun Club, Amateur Radio Status PACKET REPORTS
の速報が役立ちます。