1. 衛星に使用するアンテナは、指向性のある ビーム(Yagi) がよい。
2. APRS の概念としては、『 RIG → GO-32 → RIG → PC → APRS 』
となるので、衛星にアップリンクした信号を無線機・TNCで確実に
受信し、PC でインターネット経由で APRS に送信する必要がある。
3. アップリンクは、なかなか衛星に信号が通らない というのが現実。
特に、平日の午前中は難しい。 休日の夜間、高仰角の時が狙い目。
それでも、10回に 2~3回くらいしか通らない。衛星はシビア。
4. 使用するソフトは、ExTerm が初歩。下記 8.も参照。
無線機のパワーは 50W 以上は欲しい。設定は、
Uplink: 145.850MHz, Downlink: 435.225MHz
9600bps FSK, Unproto: APRS VIA 4XTECH
5. 衛星は 宇宙を高速で移動しているので、大きなドップラー偏移を
伴う。特に ダウンリンクは U帯なので、周波数を連続的に繊細に
合わせる必要がある。
Up Down
145.847 - 435.234 AOS
145.848 - 435.231
145.849 - 435.228
145.850 - 435.225 TCA
145.851 - 435.222
145.852 - 435.219
145.853 - 435.216 LOS
6. APRS 形式で信号をアップリンクする。フォーマットは次のとおり。
:SAT :Hello via GO-32
:APRS :Hello via GO-32 de JE9PEL など。
最初のコロン(:)から次のコロン(:)の間は 半角9文字分。 上の例
では、そこに SAT と書いたので、あと 6個半角スペースが空いて
いる。普通は 最初のコロンの次に相手局のコールサインを書くこ
とが多い。次のコロンの右側は、任意の半角文字で書く。
7. いわゆる APRS ビーコン(位置情報) とは、次の形式のことをいう。
これをアップリンクすることも多い。
=3523.05N/13936.61E- Yokohama Japan
先頭にイコール(=)をつける。 ハイフン(-)の右側は、任意の半角
文字で書く。上の例の緯度・経度は、横浜市磯子区の自局(固定局)
のもの。 車や船で移動している場合の緯度・経度の取得には GPS
を使う。
8. 上記 4.の ExTerm は衛星と信号のやりとりはできるが、受信した
信号を、APRS に IGateインターネット経由で送ることはできない。
APRS 標準のソフトは、『UI-View32』。
他には、『UISS-SatGate』も便利。
9. 標準の APRS ホームページは、http://aprs.xii.jp/aprs/