CDA → WAV 音楽ファイル変換2007年11月20日 18:43

CDA とは、Compact Disc Digital Audio の略で、音楽CD に書き込まれている形式です。
Explorer で開いた時に表示される拡張子が .cda のファイルは、単にこの音楽データに
アクセスするための ショートカットファイルで、音楽データの実体ではないので、通常
これを単にコピーしても音楽データはコピー出来ず、そして再生することは出来ません。

CDA ファイルのサンプリングレートは、44.1 khz, 16ビットでデジタル化されています。
音楽CD を作成する場合は、ライティングソフトの音楽CD作成という項目を選択して作成
するようにしないと CDA 形式の音楽CD を作成する事は出来ません。

このファイルを次の手順で行うと簡単に形式を変換することができ、任意のフォルダに
保存し、編集加工することができます。この実験は、個人の趣味の範囲でお願いします。

1.dBpowerAMP Music Converter
  wav, cda, mp3 の相互変換ソフト
  http://www.dbpoweramp.com/dmc.htm

2.Audacity
  WAVE, Ogg Vorbis, AIFF 形式の音声ファイルを編集できる。
  http://www.forest.impress.co.jp/lib/pic/music/soundedit/audacity.html

3.MP3エンコーダー「LAME」をインストールすることで MP3 ファイルにも対応する。
  LAME Ain't an MP3 Encoder
  http://lame.sourceforge.net/

MIC-E フォーマット変換表2007年11月20日 19:27

JH4XSY 局により、緯度経度・速度・方向の値を MIC-E フォーマットに変換する Excel 表
が公開されました。 これは労作です。 (以下、xls と略記)
http://jf1aje.sakura.ne.jp/cgi_joyful6/img/244.xls

これを、APRS Protocol Reference (以下、Ref と略記)
http://www.ui-view.org/files/APRS101.pdf
と併せて参照すると、自局の緯度経度等の値を、簡単に MIC-E フォーマットに変換するこ
とができます。 例として、JE9PEL の 3523.05N/13936.61E を変換してみます。

xls DEST シートにより、緯度を次のように配置します。 Ref (p.44) 参照。

緯度  3               5               2               3               0               5
-----------------------------------------------------------------------------------------------
数値  Message Bit A   Message Bit B   Message Bit C   N/S             long offset     East/West
-----------------------------------------------------------------------------------------------
      Bit:0   Bit:1   Bit:0   Bit:1   Bit:0   Bit:1   North   South   <100    >100    E       W
0     0       P       0       P       0       P       P       0       0       P       0       P
1     1       Q       1       Q       1       Q       Q       1       1       Q       1       Q
2     2       R       2       R       2       R       R       2       2       R       2       R
3     3       S       3       S       3       S       S       3       3       S       3       S
4     4       T       4       T       4       T       T       4       4       T       4       T
5     5       U       5       U       5       U       U       5       5       U       5       U
6     6       V       6       V       6       V       V       6       6       V       6       V
7     7       W       7       W       7       W       W       7       7       W       7       W
8     8       X       8       X       8       X       X       8       8       X       8       X
9     9       Y       9       Y       9       Y       Y       9       9       Y       9       Y
-----------------------------------------------------------------------------------------------

Message Bit は、Committed を設定することから、Ref (p.45) により
A=Bit:0, B=Bit:1, C=Bit:1 です。
緯度の数値 3, 5, 2 に対応する文字を選ぶと、3UR です。
緯度の左から 4個目の数値 3 は、緯度が北緯であることから、S を選びます。

緯度の数値 0 は、long offset を考慮して、Ref (p.44) および xls INFO1 シートから、
P を選びます。 この long offset は、トリッキーな技法です。 xls INFO1 の (d)eg の
列を見るとわかるように、一つの文字を 100未満の経度(d)と 100以上の経度(d) に あて
がい(特例として、一桁の経度(d) も 100以上とみなす)、その判断をここで行っています。 

緯度の最後の数値 5 は、経度が東経であることから、5 を選びます。

結局、ここまでで 「3URSP5」 と変換されました。これが、Unproto コマンドの UN に続く
部分に表記するものです。

さて、次は経度の変換です。
Ref (p.47) および xls INFO1 シートから、経度は C@Y と変換されます。

最後に、速度・方向の変換ですが、固定局の場合はいずれも 0 を変換しますが、
Ref (p.50,51,52) および xls INFO2 シートから、いずれも 16 進数の 0x1c に変換します。
問題は、このバイナリファイルをどのように作成するかです。ここでは、バイナリエディタ
「Stirling.exe」を使います。
http://www.vector.co.jp/soft/win95/util/se079072.html
ファイル → 新規作成 から「1c 1c 1c」 と入力し、ファイル → 名前付け保存 をします。
テキストエディタで開いてみると、便宜上 \\\ となっているはずです。
移動局の場合は、xls INFO2 シートを参考に、他の 16 進数あるいは文字に変換します。

先ほどの経度の変換値 C@Y と \\\ をテキストエディタで合体して、C@Y\\\ となり、
Ref (p.46) を参考に、ヘッダー 「`」 および フッター「-/」 をさらに合体して
「`C@Y\\\-/」とします。 フッター「-/」 の後ろにメッセージを追加します。
これで、 「`C@Y\\\-/test MIC-E」 の完成です。

GO-32 経由で MIC-E フォーマットでアクセスするためには、
unproto 3URSP5 via 4XTECH とし、`C@Y\\\-/test MIC-E を送信することになります。

                                       Tnx.> JH4XSY/1