MAGNARO
"MAGnetically separating NAno-satellite with Rotation for Orbit control"
は、2機の衛星を結合させて打ち上げ、軌道上で軌道制御用のスラスタ(推進機)を
用いず、回転・分離により編隊飛行する技術実証を主な目的としている。回転や
分離の際に磁気(Magnetic)の力を使うことから、MAG という文字を衛星の名称に
使用している。
私達の衛星では、2機の衛星が電磁石によって接続されており、衛星には磁気トルカ
(電磁コイル)が搭載されている。編隊を形成する際には、電磁石の力をゼロとし、
衛星を分離する。編隊を形成した後、それぞれの衛星には軌道上の空気分子などに
より僅かに空気抗力が生まれるので、姿勢制御で衛星の正面面積を変え、空気抗力
を調整することで編隊を維持する。
分離した衛星は、およそ500mから2kmほど離れる。回転速度を小さくすれば、より
コンパクトな編隊を形成することも可能である。将来、さらに大きな軌道変更が
可能となると、より多様な軌道でさまざまな編隊を組めるようになる。
分離ミッションを行うのは打上げ後、半年から1年後を考えている。まずは搭載機器
の動作確認を行い、軌道上で外乱パラメータの推定や搭載機器の校正(キャリブレー
ション)を行う。MAGNAROでは、軌道制御機器のサイズが小さい分、スペースに余裕
ができたため、他にも望遠鏡など観測機器をいろいろと積んでいる。編隊飛行以外
にも地球の撮像など、様々な工学実験を予定している。分離の前にこれらの実験の
成果を得てから、衛星の分離と編隊形成に臨みたいと考えている。
https://www.kenkai.jaxa.jp/kakushin/interview/03/interview03_13.html
https://nanosat.nuae.nagoya-u.ac.jp/MAGNARO_web/MAGNARO_index.html