DTUsat-2 テレメトリ解析 2.4GHz #22016年01月01日 10時22分

謹賀新年

K9QHO/Michael Williams 氏による 2015年12月一ヶ月間の DTUsat-2 解析結果の
xls, wavファイルをここに紹介します。画像化と 2進数計算は JE9PEL/1 脇田に
よるものです。一番下の画像は自局の本年初 DTUsat-2 受信です。2016年1月1日







> Subject: DTUsat-2 Analysis
> From: K9QHO/MICHAEL
> To: Mineo Wakita/JE9PEL
> Date: Thu, 31 Dec 2015 17:35:21 +0000 (UTC)
> 
> Mineo, 
> 
> Attached is a spreadsheet for my results of DTUsat-2's December
> operations. I have attached an audio file about 4 minutes long.
> DTUsat-2 is in Status 100 mode. The on board computer is running.
> 
> 24 sec. Status 100, Beacon count 0, mode switched from USB to AM.
> 52 sec. On board computer generates tone.
> 1:24 Status 100, Beacon count 1, mode AM.
> 1:52 On board computer generates tone.
> 2:24 Status 100, Beacon count 2, mode AM.
> 3:24 Status 100, incomplete signal.
> 5:53 On board computer generates tone.

I, JE9PEL analyzed the telemetry at 2:24 in this wav file.

  Status bits: 100
  Radio temperature: 1001110101=629
                     629*0.0625=39.3[C]

  Battery temperature: 100000111=263
                       263*0.0625=16.4[C]

  Battery voltage: 1100001000=776
                   776*(3.3/1024)*4.44=11.1[V]
  Beacon count: 10 = 2

本年初受信 DTUsat-2
2016年1月1日 09:13-09:23JST, Ele 16 SE-E-N, 2401.843MHz USB

Simple Calculator of Epochtime2016年01月01日 20時29分

"Simple Calculator of Epochtime 2016", 『60101yur.xls』 を作りました。
Epocktime つまり、TLE 2-ライン軌道要素の元期を、年月日に換算するファイル
です。名の通り非常にシンプルな xlsファイルで、計算式もわずか 1行ですが、
そこに至るまでにユリウス日や閏(うるう)年の考察など膨大な時間が込められて
います。別に深い意味はないのですが、ファイル名の 60101 は 2016年1月1日に
作成した意味で、yur はユリウス日の頭文字(正確には Julius)を表しています。
My_HP No.802 の下の方に、2016年用のファイルにリンクを貼ってありますので、
そこからダウンロードしてください。上図実験の  Epocktime = 16001.28471065
は、現在(2016年1月1日)の ISS最新TLE のもので、"2016, 1 Jan, 06:49:59UTC"
とオレンジ色で算出されます。

DTUsat-2 stably received2016年01月02日 15時19分

9:25JST と 11:01JST の二つのパスで、安定して計5個を全て受信しました。

DTUsat-2 signal2016年01月03日 14時05分

11:14-11:25JST, 3 Jan 2016, Ele 19 SW-W-WN, 2401.843MHz USB

UWE-3 decoder solved Overflow2016年01月03日 21時17分

 

新システム(Win7+SDR#1327+HS_Soundmodem+UWE-3_Online_Decoder)を使って最後
に Decoder がオーバーフローしてしまう現象に年末から悩まされていましたが、
解決しました。考えてみれば、SDR# も Soundmodem も Decoder も、全て英語版
なので、PCも英語版にすればよいというのは自然な発想でした。 WinXPの場合は
PCが日本語版でも Decoder は動作していましたが、Win7(自局) の場合は英語版
にして始めて正常動作しました。恐らく Win8.1, Win10上でも同様かと思います。
なお、PCを英語版に設定する方法は次の通りです。

 コントロールパネル → 地域と言語 → 管理 → システムロケールの変更
 → 現在のシステムロケール: 「日本語」 から 「英語」 に変更 → PC再起動

PCを英語版にすると大概の外国ソフトは正常に動作しますが、その反面、多くの
国産のソフト(Calsat32等)は起動しなくなります。以前、JA5BLZ,JA0CAW 各局が
Blogで 「Calsatを英語言語で使用する方法」 を紹介していましたが、その中で述
べている 「Microsoft AppLocale Utility」 は、基本的に WinServer2003, WinXP
でのみ動作するもので、Win7上では動作しません。しかしこれにも裏技があって
「AppLocale を Windows7 にインストールする方法」 に従うと、Win7 英語版上で
も Calsat32が起動し動作することが確認できました。 これも Win8.1, Win10上
でも同様かと思います。かなり危険な実験なので 自己責任でお願いいたします。

 Windows 7 スタート → 「プログラムとファイルの検索」に cmd と入力 →
 上部に表示される "cmd.exe"を右クリックし "管理者として実行" をクリック
 → apploc.msi の置いてあるフォルダに CD(Change Directory)コマンドで移動
 → apploc.msi と入力しエンターキーを押す → (インストール完了) 次に、
 → C:\Windows\AppPatch\にある "AppLoc.exe" を右クリックし "管理者として
 実行" をクリックして AppLocale Utility を実行する。→ 流れに従って、
 Calsat32.exe を指定 → リンクの説明欄に別名(Calsat32-J 等)を付ける。
 スタート → すべてのプログラム → 「Microsoft AppLocale」 の中に、ここで
 作成した別名(Calsat32-J 等)のショートカットがあるので、デスクトップに
 それを移動し、次回からそれをクリックしてプログラムを起動すると便利。

DTUsat-2 signal2016年01月04日 14時43分

09:51-10:03JST, 4 Jan 2016, Ele 43 SE-E-N, 2401.843MHz USB
計9個受信。最近、マンネリ化してきた。さらに何かを追求したい。

DTUsat-2 signal2016年01月05日 10時27分

10:04-10:16JST, 6 Jan 2016, Ele 63 SE-E-N, 2401.843MHz USB
本日も 8回聞えた。録音し忘れた。

UISS uplink completion2016年01月05日 18時44分

新システムのアップリンク系統が完成しました。 WinXP + UISS では既に充分な
運用実績がありますが、別系統の Win7 でもデバイスの再設定から接続ケーブル
の作成まで再度行ってみました。設定で忘れている箇所もあり、再現までに随分
時間が掛かりました。衛星通信は受信は簡単ですがデジタル送信は結構大変です。

     
     

UISS 接続設定方法
NO-44, ISS スプリット交信方法
APRS (Automatic Packet Reporting System)
Soft_TNC 受信送信テスト

MCUBED-2 based TLE2016年01月05日 22時19分

MCUBED-2
1 39469U          16005.00202307  .00002363  00000-0  19446-3 0 93070
2 39469 120.4942  71.9001 0271047  28.5255 332.9314 14.74279002 76353

基本となる MCubed-2 の TLE は、これでよいのだと思います。

  計算     実際
  17:26 -> 16:53 ... -33 min
  18:57 -> 18:25 ... -32 min
  20:31 -> 20:00 ... -31 min

つまり、横浜と新潟の間の時差の 1~2分 を考慮して、Calsat32 を 32分前後、
進めればよいということになります。はてさて、実際はどうなるか...

MCUBED-2 new TLE2016年01月06日 14時23分

MCUBED-2
1 39469U          16005.18328928 +.00003039 +00000-0 +27261-3 0 05020
2 39469 120.4914 072.7002 0272812 031.5965 330.1173 14.74980201076381

うーむ、この TLE だとほぼ現状にピッタリ。NORADにも SpaceTrack にも DK3WN
にも CalPoly にもどこにも載っていない。 管制局公開? これから出所を検索。