Negai☆" TLE2010年05月26日 06時09分

そろそろ TLE も確定する頃ですね。自局、今朝は昨日のままの TLE で追いかけ
たところ、数分のずれがあってほとんど受信できませんでした。TLE はこまめに
更新する必要がありますね。 Waseda-SAT2 CW は相変わらず聞こえてきません。
今後の方針ですが、CW は不発でも 他のミッション(実験)に取り掛かることはで
きないのでしょうか? コマンドは届いているのでしょうか?

Re: KissTerm2010年05月26日 17時10分

Re: KissTerm
From: Fumio Asai
To: Mineo Wakita
Date: Wed, 26 May 2010 07:46:20 +0900

JE9PEL/1 脇田様
ご無沙汰しています、JA3TDW 浅井です。

> 続けて、試しに JQ1ZEX.exe を起動しましたが、
>「解読データが読み込めません。
>  自動終了を無効にします。 」というエラーメッセージが出ます。
> まだ txtファイルを熟読しておらず、概要が理解できていない
> のですが、ここはどうやって回避すればよいのでしょうか?

デコーダ(Decoder)を手動で起動すると、どれでもこのエラーメッセージが
表示されますが、トラブルを発生させるようなエラーではないので「OK」
をクリックして下さい。そうするとデコーダは正常に起動します。

デコーダは KissTerm の終了時に KissTerm が起動するようになっています。
KissTerm は終了時に受信したパケットデータをデコーダに渡すため、ログ
ファイルとは別のファイルに一時的に保存します。デコーダは起動時にこの
ファイルを読み込み、テレメトリデータが含まれていれば解読します。
デコーダを終了するとこのファイルは消去されます。デコーダの起動時に
この一時ファイルがない場合は例のエラーメッセージ表示されます。

というわけで、デコーダはもともと手動で起動・終了を行うのではなく
KissTerm から自動的に選択・起動・終了がコントロールされるように
設計しているので、手動で起動した場合(最初に動作設定をする場合)は
実害のないエラーメッセージを表示するようにしています。

実害がないとは言え、最初からいきなりエラーメッセージが表示されると
誰でも驚かれると思いますので、創価大 Negai のパケット送信が始まれば
"NEGAI Decoder" のマイナーバージョンアップをする予定ですので、
その際にエラーメッセージの表示方法も改良したいと思います。

("KissTerm.txt" より引用)
 KissTermは単体で使用できますが、KissTerm用に作成したテレメトリ解読専
用のソフト(以後、デコーダと表記)を組み合わせて使用するともできます。こ
の場合、KissTermは受信した衛星データ(AX.25UIフレームデータ) のソースア
ドレス(送信元コールサイン)を識別し、それに対応するデコーダを自動的に起
動します。そのため、KissTermとデコーダの動作設定を一度だけしておけば、
後はKissTermの起動と終了の操作だけで、自動的に複数の衛星のミッションデ
ータを取得したり、テレメトリデータを解読・保存することができるようにな
ります。

Negai☆" 地表高度2010年05月26日 18時48分

Negai☆" の打ち上げ直後(2010年5月21日)の地表高度と、本日 2010年5月26日の
地表高度を厳密に計算してみました。手法はニュートン力学(万有引力の法則)に
より、以前自作した「satrangj.xls」を使用しました。MA, 離心率, 平均運動の
値を所定のセルに入力すると、自動的に地球表面と衛星までの高度を計算します。
その結果、打ち上げ初期の地表高度 299.9km だったのが、本日現在 284.6km と、
約15.3km高度が下がっています。(下図では、自動計算の部分の行,列は非表示に
してあります.) 大気圏再突入まで、あと二週間ほどではないでしょうか?

Negai☆" 20 May 2010  元期(年月日)
初期軌道要素           ↓
1 00000U 00000H   10140.92363856  .00000730  00000-0  00000-0 0    00
2 000000 29.9659 238.9027 0000000 120.7250 357.125  15.908223575   00
           ↑        ↑      ↑        ↑        ↑       ↑      ↑↑
         軌道傾斜角  |    離心率     近地点引数 |    平均運動   ||
                     |    (0.0000000)           |           周回数|
                 昇交点赤経                  平均近点角   チェックサム

[計算結果]
MA        0.01(近地点)
離心率    0.0000000
平均運動  15.908223575
地表距離  299.9km

Negai☆" 21 May 2010  元期(年月日)
OBJECT C               ↓
1 36575U 10010C   10141.02845781  .00036427 -45600-5  10000-3 0    55
2 36575 029.9770 244.6552 0012546 277.2936 082.5845 15.91822439    11
           ↑        ↑      ↑        ↑        ↑       ↑      ↑↑
         軌道傾斜角  |    離心率     近地点引数 |    平均運動   ||
                     |    (0.0012546)           |           周回数|
                 昇交点赤経                  平均近点角   チェックサム

[計算結果]
MA        0.01(近地点)
離心率    0.0012546
平均運動  15.91822439
地表距離  289.0km

Negai☆" 26 May 2010  元期(年月日)
OBJECT C               ↓
1 36575U 10020C   10145.47749560  .00039266 -43909-5  10000-3 0   130
2 36575 030.0409 211.7585 0013096 002.7803 357.7226 15.93307093   723
           ↑        ↑      ↑        ↑        ↑       ↑      ↑↑
         軌道傾斜角  |    離心率     近地点引数 |    平均運動   ||
                     |    (0.0013096)           |           周回数|
                 昇交点赤経                  平均近点角   チェックサム

[計算結果]
MA        0.01(近地点)
離心率    0.0013096
平均運動  15.93307093
地表距離  284.6km

《Excel ワークシート「satrangj.xls」の使い方》
http://www.ne.jp/asahi/hamradio/je9pel/satrangj.zip

(1)「satrangj.xls」を開く。
(2)「サンプル」の行を関数ごと下の余白行にコピー&ペースト。
(3)「MA, 離心率, 平均運動」の3つのセルに数値を手入力する。

    MA : 近地点を 0, 遠地点を 128, 左回りに一周して 256
    離心率 : Eccentricity
    平均運動 : Mean Motion

(4) 一番右端の「地表距離」のセルに衛星高度が自動計算される。

[参考]
http://www.asahi-net.or.jp/~ei7m-wkt/numbr271.htm
http://www.asahi-net.or.jp/~ei7m-wkt/numbr272.htm
http://www.asahi-net.or.jp/~ei7m-wkt/numbr273.htm

SEEDS-II with KissTerm2010年05月26日 21時05分

本日2010年5月26日 19:47-19:56JST のパスで、SEEDS-II を KissTerm を使って
受信テストしました。完璧です。 事前に、KissTerm.exe と JQ1YGU.exe をそれ
ぞれ起動し「設定の編集」をして終了します。 その後は、KissTerm.exe のみを
起動し、SEEDS-II が飛来してパケットデータを受信した後に、KissTerm.exe を
終了するとその直後に、自動的に JQ1YGU.exe が起動しデータが解読・保存され
初期設定の結果、csv, dec ファイルがそれぞれ自動生成されます。

詳しくは、→ My_HP No.670