雷雨2009年06月16日 21時39分

いやな雷雨。同軸を無線機からすべてはずしました。
何年か前、我家のTVアンテナに雷が直撃し、その影響で家中の家電品が壊れ、
デッキ・ステレオ・テレビ・パソコン・ガス給湯器・それに線でつながって
いない携帯ラジオまで、すべての家電品が壊れ、甚大な被害を被ったことを
思い出しました。翌日、消防署に落雷の罹災証明書をもらいに行ったっけ。

SOHLA-1 スピンレート簡易計測法2009年06月16日 23時31分

SOHLA-1 はスピン衛星なので、FSS(*) は太陽に当たったり 日陰に入ったりを
周期的に繰り返します。スピンレートは、太陽に当たってからまた次に太陽に
当たるまでの時間を計測することで、スピンレートを計算することができます。
(*)Osaka Prefecture(Furitsu) University Sun Sensor

衛星から受信した KISSファイルを、解析ソフト「SOHLA-1 Telemetry Decoder」
にかけます。そしてノーマルモードのデータから、太陽光が一番強く当たって
いると思われるデータ、つまり解析ソフトの中段にある黄色インジケーターが
一番明るいデータを見つけ、そのカウンタ値(counter)を記録しておきます(t1)。
そして解析ソフトの下段右下のボタンを押してデータを進めていき、次に再び
インジケーターが一番明るくなったときのカウンタ値を記録します(t2)。この
時間間隔 t2 - t1 [sec]が、SOHLA-1 がスピン一周するのにかかった時間にな
ります。下図の例では、26 - 16 = 10秒 でスピン一周しています。



スピンレートを [rpm](1分間に何回転するか) で計算すると、その時の回転数
は、60 / ( t2 - t1 ) [rpm] として計算できます。スピンレートは短時間で
急激に変化することはないので、この方法で何度か計測して大体同じ計算結果
が出れば、その値がスピンレートの計算結果となります。上図の例で計算する
と、60 / (26 - 16) = 6.0 [rpm] ということになります。

なお、黄色インジケーターの明るさの基準は、太陽の当たる角度が日によって
変わるため目安が難しいですが、この計算方法が一つの目安になると思います。
データのサンプリングは 1秒に 1回なので、それほど精度の良い数値ではない
ですが、目安値としては十分な値だと思われます。また、データの空白が多い
と、太陽が当たっているデータが欠けていて誤って二周分の時間をはかってし
まうことがあるので、注意する必要があります。なるべくデータの欠けが少な
いところで調べるとよいと思います。

この「スピンレート簡易計測法」について、大阪府立大学小型宇宙機システム
研究センターの担当者から多大な助言をいただきました。感謝を申し上げます。