一ヶ月掛かって上下巻読み終えた。
自分が子供の頃の児童書や大人になって実写映画等で何度か見た作品だが、
小説完訳本を読んだのは今回初めてだ。児童書や映画とは全く印象が違う。
小説は人物の捉え方や話の展開、一つ一つの話題の盛り上がりがそのまま
直に伝わって来る。読んでいるうちに迫力あるその情景がそのまま脳裏に
映像として浮かんで来て、次々とページを自然に繰っている。これだけの
先見性に富む文章を書くジュール・ヴェルヌは大した、小説家、芸術家だ。
先日読んだ「月世界旅行」の作品といい、彼はさらに自然科学者と呼んで
もいいと思う。