FO-29 周波数変動と衛星温度の推定 #32009年07月03日 18時44分

FO-29 テレメトリによる熱モデルの有効性

太陽角は、低円軌道衛星の伝熱動向を理解することに役立つパラメータである。
太陽角がゼロの時は、衛星の太陽方向ベクトルは 最大蝕時間になるような軌道
平面上にある。また太陽角が90度の時は、通常 衛星が常に全日照にあるような
太陽方向ベクトルである。軌道平面の歳差により、FO-29 の太陽角は 時間と共
に徐々に変化する。全歳差期間はおよそ 8.5年である。ゼロ度の太陽角は 4.25
年ごとに繰り返し、この時に最大蝕時間がやってくる。そして 衛星のいかなる
電力も欠乏状態になる。次の最大蝕期間は 2012年中頃にやってきて、FO-29 の
電源蓄積は再び危機に陥る。図3参照。


図3: FO-29 の打ち上げから 2008年10月までの太陽角変動のプロットを 黒点
で示している。そして 2008年10月の軌道要素を使って SGP4 で計算した白点で
そこから先を推測している。太陽角がゼロの時に 最大蝕時間が生ずる。最大蝕
期間は 4.25年ごとに繰り返し、図を見ると 次の最大蝕期間は 2012年の夏頃に
生ずると推測される。                       (続く)

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