SOHLA-1 日照と日陰の判定方法 #22009年04月01日 19時06分

次は、昨日 3月31日(火)昼パスで TunaTerm を用いて SOHLA-1 から受信した
Binary データの抜粋です。

[2009/03/31 13:10:55R] 4A 4C 33 59 55 53 3E 4A 4C 33 59 55 4B 20 3C 55 49
3E 3A 02 71 52 1E 1A 1B 1B 1B 1B 1C 1A 1C 1B 1D 1B 1D 1C 1D 1C 1C 1B 1C 1A
1B 1B 1D 1B 1D 1C 1C 1C 1D 1C 1D 1D 09 06 07 07 08 07 09 08 09 09 09 08 0B
18 21 20 22 22 24 24 27 28 2D 2D 32 33 37 3B 3D 3D 41 44 26 32 FF 0D 0A

ここで次のような疑問が湧きます。

SOHLA-1 HP の中の解説におけるコールサインの部分の
94 98 66 B2 AA 96 60 94 98 66 B2 AA A6 61 …
 J  L  3  Y  U  K  0  J  L  3  Y  U  S  0

が、実際に TunaTerm で受信すると、初めから
4A 4C 33 59 55 53 3E 4A 4C 33 59 55 4B 20 …
 J  L  3  Y  U  S  >  J  L  3  Y  U  K   

となっていることから、データ解析には他の部分も元値に変換する必要がある
のではないか? ということです。

これに関して、管制局から次のような説明を受けました。

> 実際に昨日(3/31) 昼パスで,我々と脇田様の受信生データを比較すると
> 結果的に内容は一致していました.脇田様の受信データでは,02 以降が
> そのまま FSS のデータとなっているので,FSS モードを確認する際は,
> そのまま "02" の次の数字を見れば読み取れます.
> 
> ただ,コールサインと FSS モードのデータの間にある,テレメトリIDの
> 部分に関してはどうなっているのか,未だ理由がわかっていないので,
> 分かり次第お伝えしたいと思います.
> 
> なお、呼び出し符号の部分のみ AX.25 プロトコルによりさらなる変換が
> 必要で、FSS_ON のモードを知らせる "02" 以降は脇田さんの変換されて
> いる方法で正しいはずです。
> 
> 受信されているデータと本局のデータの一致を わたくし自身確認いたし
> ました。メッセージは英語できれいに変換されていますでしょうか?
> メッセージ部分も呼び出し符号と同様に、AX.25 プロトコルにより、
> さらなる変換が必要となっているはずです。

そこで、3月23日早朝に受信保存してあった Binary, Ascii ファイルから一部
メッセージデータの部分を次に抜粋して見てみます。メッセージの部分は綺麗
に Ascii 変換されていることがわかります。 なお、コールサインの後に続く
「3C 55 49 3E 3A」は、「<UI>:」であることもわかります。そして、"02" に
続く重要な数値(16進数)は "C0" であり、これはメッセージモードであること
を意味しています。

[2009/03/23 00:28:02R] 4A 4C 33 59 55 53 3E 4A 4C 33 59 55 4B 20 3C 55 49
3E 3A 02 C0 98 48 65 6C 6C 6F 21 20 54 68 69 73 20 69 73 20 74 68 65 20 46
53 53 20 62 75 69 6C 74 20 62 79 20 4F 53 41 4B 41 20 50 52 45 46 45 43 54
55 52 45 20 55 4E 49 56 45 52 53 49 54 59 2E 20 20 20 20 20 7D FF 0D 0A

[2009/03/23 00:28:02R] JL3YUS>JL3YUK <UI>:
タ路ello! This is the FSS built by OSAKA PREFECTURE UNIVERSITY.     }

SOHLA-1 HP の解説ページの下段に、これらに関する説明が追加されています。
http://www.sssrc.aero.osakafu-u.ac.jp/HP_M/html/data.html

FO-29 sun angle II2009年04月01日 20時59分

> You will find an value for channel 3B -> 42. This is 0100 0010 and according
> the table we get an sun angle of 150.5 deg.
> If you see the decoded value from this site - they get an sun angle of 40.5 deg.
> 
> Why ???
> Maybe you can understand this.

The value 40.5 is wrong, the value 140.5 is right,
so the value in the web site is wrong.

Sun Angle is an angle from the X-axises of the body coordinate of
the satellites.
Because a sensor is set at the angle that inclined 10 degrees, 
it is necessary to subtract 10 degrees from the value in the web site .

 42 -> 0100 0010 -> 150.5 in the table -> 150.5-10=140.5 deg (is right)

Please see,
http://www.ne.jp/asahi/hamradio/je9pel/fo29cwfe.htm

My fo29cwte.exe can calculate the valid Sun Angle.
http://www.ne.jp/asahi/hamradio/je9pel/fo29cwte.zip

JE9PEL, Mineo Wakita

SOHLA-1 FSSデータの読み方2009年04月02日 19時17分

これ以上ないほどの内容の詳細な私信を受け取りました。
まだ未公開の内容を含み、また ここに書ききれないので、
HP の方に掲載しました。
http://www.asahi-net.or.jp/~ei7m-wkt/numbr627#fss

SOHLA-1 Telemetry Decoder #22009年04月03日 13時27分

 
換算式を埋め込んだ新バージョンにアップしました。
本日(4/3)昼パスでKISS ファイルを受信保存すべく
WiSP を立ち上げ、パスを終了しました。
フォルダを覗くと、KISS ファイルが作成されていない!
なんと、WiSP で Log KISS 設定にチェックを入れ忘れていた!
不覚!
もう一度、夜パスで落ち着いて受信保存します。
(どなたか昼パスの KISS ファイルがありましたら送付下さい _._ )

SOHLA-1 KISS 再現2009年04月04日 14時33分

管制局の解説ページ http://www.sssrc.aero.osakafu-u.ac.jp/HP_M/html/data.html
で最初に示している衛星コールサイン 「JL3YUK0JL3YUS0」の部分が再現できました。

『94 98 66 B2 AA 96 60 94 98 66 B2 AA A6 61』

 94 : 10010100 -> 1001010 -> 4A -> J
 98 : 10011000 -> 1001100 -> 4C -> L
 66 : 01100110 -> 0110011 -> 33 -> 3
 B2 : 10110010 -> 1011001 -> 59 -> Y
 AA : 10101010 -> 1010101 -> 55 -> U
 96 : 10010110 -> 1001011 -> 4B -> K
 60 : 01100000 -> 0110000 -> 30 -> 0
 94 : 10010100 -> 1001010 -> 4A -> J
 98 : 10011000 -> 1001100 -> 4C -> L
 66 : 01100110 -> 0110011 -> 33 -> 3
 B2 : 10110010 -> 1011001 -> 59 -> Y
 AA : 10101010 -> 1010101 -> 55 -> U
 A6 : 10100110 -> 1010011 -> 53 -> S
 61 : 01100001 -> 0110000 -> 30 -> 0

手順は次のとおりです。

(1) WiSPプログラムを立ち上げ、Log KISS 設定で SOHLA-1 からの信号を
    KISSファイルとして自動保存する。(4/4 昼パスで受信した.)
(2) バイナリエディタ Stirling.exe で、その KISSファイルを開く。

上図のとおり、重要な数値 '02' 以降の 16進数も表示されています。
しかし「SOHLA-1 Telemetry Decoder」で、この KISSファイルが開かないので、
作者に問い合わせ中です。 2009-04-04-04_sohla.kss

(参考)
http://www.asahi-net.or.jp/~ei7m-wkt/numbr618.htm
http://www.asahi-net.or.jp/~ei7m-wkt/numbr626.htm
http://www.asahi-net.or.jp/~ei7m-wkt/numbr627.htm

SOHLA-1 KISS #22009年04月04日 15時37分

 
ちょっと KISSファイルに細工をして、無理矢理デコーダーを立ち上げた。
なんか表示値が変だな。

※この KISSファイルをエディタで開いて、最初の部分にある TNC からの
  オープニングメッセージを削除したところ、Decoder は解析できました。
  先の記事の中の KISSファイルは、これに差し替えてあります。

SOHLA-1 テレメトリ解析2009年04月04日 21時17分

 
完璧な 『SOHLA-1 テレメトリ解析デコーダ』 が開発されました。
詳細は↓, ダウンロードもこの中から出来ます。(許可済み)
http://www.asahi-net.or.jp/~ei7m-wkt/numbr628.htm

AGW_ONLINE_KISS2009年04月05日 10時47分

Binary, Asciiファイルとして受信保存するには、TunaTerm(つなたーむ)を使う
のが一般的です。自局(JE9PEL/1)では、KISS ファイルとして受信保存するため
に、ハードTNCと 難解なソフトと知られている WiSPプログラムを使っています。
このハードTNCを使わないで、ソフトTNC(サウンドカード)を使い KISSファイル
を受信保存する方法が、JA0CAW局 初め各局により行われています。この方法で
良く使われているソフトが、AGWPE とセットで使われる『AGW_ONLINE_KISS』や
MixW との相性が良いとされている『ONLINE_COMPASS』です。どちらのソフトも
最初にきちんと設定する必要がありますが、それを次のURLにまとめてあります。
http://www.asahi-net.or.jp/~ei7m-wkt/numbr605.htm
http://www.asahi-net.or.jp/~ei7m-wkt/numbr606.htm

SOHLA-1 KISS 加工2009年04月05日 19時07分

SOHLA-1 から受信保存した KISS ファイルを『SOHLA-1 Telemetry Decoder』
に読み込ませるために、バイナリエディタ「Stirling.exe」で加工する必要
があります。エディタで必要のない部分をマウスで Drag- Delete しますが
KISS ファイルの最初の 16進数が、

  C0 00 94 98 66 B2 AA 96 60 94 98 66 B2 AA A6 61
つまり、
  60 00 4A 4C 33 59 55 4B 30 4A 4C 33 59 55 53 30
   `  .  J  L  3  Y  U  K  0  J  L  3  Y  U  S  0

であると、Decoder が解析できるスタイルのようです。この加工をしなくて
も、Decoder が自動的にフィルターをかけるバージョンを現在開発中です。
本日(4/5) 昼パスで受信した KISSファイル(加工済み)と、FSSダンプ(出力)
ファイルです。 → 2009-04-05-03_sohla.kss,  2009-04-05-03_sohla.dmp