SOHLA-1 日照と日陰の判定方法2009年03月31日 21時12分

上記表題の解説記事が、SOHLA-1 の HP に近く公開されることになっています。
正直まだ解読の詳細がよく理解できないのですが、予告(予習)を兼ねてここに
今わかる範囲で紹介します。次のテレメトリの最後の数字の違いに注目して、

(1) FSS_NRM のとき

94 98 66 B2 AA 96 60 94 98 66 B2 AA A6 61 C3 F0 02 5 …
"5" ならば日照

94 98 66 B2 AA 96 60 94 98 66 B2 AA A6 61 C3 F0 02 4 …
"4" ならば日陰

同様にして、

(2) FSS_AL2 のとき

94 98 66 B2 AA 96 60 94 98 66 B2 AA A6 61 C3 F0 02 7 …
"7" ならば日照

94 98 66 B2 AA 96 60 94 98 66 B2 AA A6 61 C3 F0 02 6 …
"6" ならば日陰

以上のことから、SOHLA-1 がスピン安定衛星であることが
わかるとともに、FSS が正常に機能していることがわかる。

このようなことなのですが、さらに管制局から補足説明をいただきましたので、
次に紹介します。

FSS のモードや受光素子のデータ等は、FSS から降りてきます。
バイナリデータを、ASCII 文字コードにより「16進数から文字に変換した値」
を見ます。AX.25 プロトコルは使いません。

(例)


この 02 の次にくる数値で、上の例では、"7" が FSSモード (FSS_AL2 日照)
になります。

実を言うと、本日(3/31)13:05JST の時点では、まだ FSS はスタンバイモード
なので、データをとってない状態です。ちなみに、FSS スタンバイモードでは
モードステータスは "0" です。

変換方法をまとめると、

・FSS モードステータスや 指示値等のデータは、元データを ASCII コードに
 より、[16進数→文字] に変換するだけ。
・コールサインやメッセージモードの部分は、上記に加え、AX.25 プロトコル
 により変換する。

となります。