水星(マーキュリー)2008年12月02日 18時10分

昨日紹介した探査機「ベピコロンボ」は、金星を通過しながらその重力
によりスイングバイを行うことによって水星に接近して、水星の観測を
目的とする探査機です。この探査機に、この理論を提唱したイタリアの
天体力学者 ジウゼッペ・コロンボ博士の愛称「BepiColombo」が付いた
のです。水星は金星よりもさらに太陽に近く、地表の温度変化が激しく
-183 ℃~427 ℃ にもなります。大気の主組成はヘリウムとナトリウム
です。太陽との最大離角が28度しかなく、観測は非常に難しいと言われ
ていますが、以前、自局のQTHから 2000年2月12日 日没後に、この水星
を肉眼で確認することができました。(詳細は下記My_HP No.195 参照)
水星が沈むことを水没、というのは冗談ですが、30分程で地平線に沈ん
でしまいます。地球を出発した探査機は、水星に到達するのに6年かか
るということです。壮大な夢とロマンを追っているのですね。

http://www.jaxa.jp/projects/sat/bepi/index_j.html
http://www.stp.isas.jaxa.jp/mercury/index-j.html
http://www.asahi-net.or.jp/~ei7m-wkt/numbr195.htm