WiSP hints for uploading with HW_VSP32017年10月20日 21時03分

Hard TNC による WiSP uploading については、My_HP No.660 を参照ください。
自局では Hard TNC を使わず、Soft TNC で WiSP の運用が Windows 10 (64bit)
上で実現できています。仮想バーチャル COMポートを設定しているところが肝要
な点で、次の手順でそれぞれのソフトを起動します。(設定の詳細は、次を参照)

 HS_SoundModem Ver0.19 → HW_VSP3 → WiSP3215  (My_HP No.968, 969, 970)

次の段階として、WiSP(GSC) でメッセージを作成して、衛星にアップロードする
手順をここに解説します。まず、メッセージファイルが、以下の画像のように次
の手順で正しく WiSP(GSC) で作成されているという前提でその先を述べます。

 GSC - Programs - Message Maker - Message Data
           - Edit - メモ帳 - ファイル - 上書き保存 - Send

 


MSPE によるアップロード要求が衛星に届くと、自動的に Upload Status の画面
がポップアップし、最初は全ての項目の値が 0 になっています。 これは正常な
状態で、まだ衛星との信号が一方通行の状態(地上局⇒衛星)なだけです。衛星と
の通信が両面交互通行(地上局⇔衛星)になれば、このポップアップ画面最下段の
"Approx.time remaining" の欄に棒グラフが右に伸びていきます。 1回のパスで
満タン状態(アップロード完了)になるのは稀です。そのためにも、アップロード
ファイルは最小サイズにすべきです。

  

 例えば、 Hello,
      de JE9PEL from Japan.

この 2行だけでも、何度もリトライを繰り返します。気長に数回のパスでアップ
をチャレンジします。 途中までアップロードできたファイルサイズは、WiSP と
衛星の両方に記憶されていますので、数回のパスで、小分けしてアップロードを
繰り返し積み上げていく概念です。 WiSP では、次のようにして大まかなアップ
ロードの状態を確認することができます。

 GSC - Housekeeping - View Upload Status - Satellite

Filename の欄に、WiSP と衛星の両者に認知されたファイル名が表示されます。
次の画像の例では、10F2.PUL となっていますが、これは 一部アップロード中と
いう意味です。まだ少しもアップロードされていないファイルでは、ファイルの
拡張子が OUT のままです。アップロードが完了すると拡張子は UL となります。

 


つまり、ファイルの拡張子は OUT → PUL → UL です。これは自動的に変化して
いきます。拡張子が UL になれば ファイルは衛星に認知され、WiSP でもアップ
ロードが完了したことを、次のようにして確認することができます。

 GSC - Programs - View Directory - Select Satellite

実際には、各局のアップロードメッセージが納められている衛星内の Directory
の一覧を、衛星からダウンロードするのにも一苦労します。 この Directory は
MSPE が自動的にダウンロード要求をして、これも同じ『繰り返し積み上げ方式』
で数回のパスにおいて自動的に完成を目指していきます。

コメント

_ JE1CVL ― 2017年10月21日 06時07分

詳しい解説ありがとうございます。一応理解出来ます。

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