09:10-09:26JST, 25 Dec 2016, Ele 20 N-W-WS, 435.790MHz CW
「CAS-1, HOPE-1, HO-68, XIWANG-1, XW-1」 と、異なる名前を多く持つ衛星です。
打ち上げ後しばらくは、WiSPデジタルや FM_Transponder といろいろなモードで
盛んに交信されていましたが、ある日を境に突然、CWだけの運用に変わりました。
どのパスも、20分前後の長い可視時間があります。理由は衛星高度が高いからで
すが、実際にこのパスではどの程度の地表高度があったのかを計算してみました。
近地点付近で 1193.8km, 遠地点付近で 1204.2km と算出できました。
ISS (国際宇宙ステーション) の地表高度は約400kmなので、その約三倍の高度を
飛んでいることになります。計算に使用した軌道要素TLE は最新の次のものです。
XIWANG-1 (HOPE-1)
1 36122U 09072B 16359.83194256 -.00000030 00000-0 32073-4 0 9997
2 36122 100.1209 27.7740 0006873 277.8378 82.1955 13.16337440337681
離心率 0.0006873
平均運動 13.1633744
使用Excelファイル satrangj.xls / satrange.xls
MA の値は、計算の都合上、0.01, 128.0, 255.9 の3つを使いました。
計算手順 [ケプラー方程式ニュートン近似法]
(1) M = MA*2*3.14/256 MAをラジアンに変換
(2) to = M+e*sin(M)+0.5*e^2*sin(2M) 初期値
(3) mo = to-e*sin(to) ケプラー方程式
(4) dto = (M-mo)/(1-e*cos(to)) e=離心率
(5) t1 = to+dto 第一近似値
(6) m1 = t1-e*sin(t1) 小計算
(7) dt1 = (M-m1)/(1-e*cos(t1)) 小計算
(8) t2 = t1+dt1 第二近似値
(9) m2 = t2-e*sin(t2) 小計算
(10) dt2 = (M-m2)/(1-e*cos(t2)) 小計算
(11) t3 = t2+dt2 第三近似値
(12) t4 = tan(t3/2) 小計算
(13) u = root((1+e)/(1-e))*t4 小計算
(14) s = 2*arctan(u) 真近点離角
(15) p = 24*3600/n 周期(単位秒)
(16) 4*3.14^2*(a^3/p^2) = G*Q 万有引力の法則
(17) a = (((G*Q*p^2)/(4*3.14^2))^(1/3)) 軌道長半径
(18) r = a*(1-e^2)/(1+e*cos(s)) 地球の中心と衛星との距離
(19) rh = r-637814000 地表面と衛星との距離
これ以上のことは専門的になるので、次の My_HP をご参照ください。
No.271, 272, 273