ISS シャドウ・プラズマ実験 #22013年02月02日 11時01分

"Shadow-Beacon" ... 影付きビーコン by JE1CVL
http://www.asahi-net.or.jp/~ei7m-wkt/numbr723.htm (記事より抜粋)

通常の化学推進剤システムでなく、電気スラスター(ET)「プラズマ」方式の推進効果
を確かめる実験のようです。ある意味壮大な実験で、「影の Beacon を送った地域と
そうでない地域との Beacon の到達時間の差を測って確かめようとするもの」と理解
しました。

人工衛星また宇宙船の推進力は、通常の化学推進剤による方法と電気スラスター(ET)
による方法とがあります。しかし、この電気スラスターはプラズマを発生させるので
このプラズマにより最悪衛星との無線通信が遮断されてしまう惧れがあります。どの
ような影響があるのかは、まだ解明されていません。プラズマの影響を何らかの形で
実証する必要があります。 ← 今回の「Shadow Beacon」は、これを確かめる実験。
ShadowBeacon はプラズマの影響を受けた Beacon、他の Beacon は影響を受けてない
Beacon。これを比較します。何を比較するかは「到達時間」の差だと思いますが、詳
しくは理解できていません。 いずれにしても、Beacon 比較である以上、受信時刻が
正確であることが必要です。PCを、インターネット時刻等に正確に同期させる必要が
あります。

「Plumes」 羽毛。もくもくと立ち昇る煙。『高度に電離した排気プルームにより、RF-
通信のデッドゾーンを作り出してしまう危険性がある』本当にまだまだ宇宙空間には
分からないことが多いようです。宇宙空間で車の点火プラグのように火花を散らすと
それは推進力に使えることが知られています。 電気推進、電子プラズマ、ET と表現
されます。ところが前述のように、宇宙空間でプラズマを発生させると、その周辺に
一種の電離層(排気プルーム)が出来、それが高周波通信の障害物になってしまう危険
性があるとのことです。 Space Plasma Experiment "SHADOW" は、その手がかりを調
べる実験のようです。宇宙空間で(ISSから)プラズマを発生させて、同時に Beacon
(145.825MHz)を発射して、その電波の不感地帯(Shadow)が起きるかどうかを調べよう
とするもののようです。 ET はたいへん有用な代わりに、衛星との通信の障害を発生
させてしまう代償をはらんでいることになり、研究の結果を見極めない限り実用段階
へは進めないということでしょう。

宇宙空間でプラズマを発生させると、その周辺が高密度の電離状態になり電波を遮断
する可能性があるとのことです。この実験はISSでプラズマを発生させ、地上からISS
の Digipeater へ Beacon を送って、帰ってくる Beacon の不感地帯(Shadow)が生じ
るかどうかを確かめようとする実験のようです。「どのように確かめるか」は解説す
ると長くなるのですが、ISSの FootPrint の一部分が Shadow となる可能性があり、
そこに位置したアマチュア局(実験参加局)にあっては、Beaconが受信出来ない状態と
なるはずです。そこで実験参加局は、GroundStation(GS)へそのパス中の Beacon受信
レポートを送り、「GSではそのレポートを比較して判断する」ということになると思
います。壮大な実験と言えますが、仕組みからお分かりのとおり参加局数が少なくて
は データ不足で実験が希薄になってしまうということでしょう。ISS の Digipeater
にアクセスした経験のある局はぜひ実験に参加されたらいかがでしょう。

宇宙にはまだ分からないことがいっぱいあり、「一つひとつ実証しながら 宇宙利用の
発展を目指す」ことが進められているのだと思います。宇宙空間でのプラズマによる
高密度の電離状態は衛星とのRF信号通信に障害を及ぼす可能性があり、今回その手が
かりを得ようとする実験が行われました。ISS昨晩(3Feb2013)22:27JST(TOKYO)のパス
で第一段階の実験が終わりました。私ほかの登録局が実験に参加しましたが、Degip-
eterを使った通信をしようとしていた局には「何だろう」という思いをさせてしまっ
たことでしょう。今回、国際的規模で行われた実験でもありましたので、何卒ご理解
をお願いいたします。

ISS へ向けての Beacon の送受信は AGWPE+UISS で行うわけですが、UISS の SetUP
のところに 「ISS Shadow Experiment Wizard」 があり、これは Beacon を一定間隔で
(2-9秒で設定できる) 1分間送信し、1分間休むという機能ですが、このような機能が
あらかじめUISSに搭載されていると言うことは、かなり前からこの実験の構想があっ
たことになります。また、送受信データファイルの「Save-Report機能」もそうです。
このような実験に、JA からも積極的に参加し、「まだ分からないこと」の解明に協力
できれば良いのではないかと思っています。

ISS シャドウ・プラズマ実験 #32013年02月02日 17時03分

[提案 JA0CAW, 文責 JE9PEL/1]

Shadow Beacon の件ですが、お互いが同時に UP すると、各自 Dataの
取得ができなくなります。そこで、UP時間の調整が必要かと思います。
(Experiment Members - Asia より日本人局を割り振り。)

昨日時点(4人)での例、(現時点 6人)

  2013-2-2  20:04-20:08JST  地上局1
            20:09-20:13JST  地上局2

  2013-2-2  21:40-21:42JST  地上局3
            21:42-21:44JST  地上局1
            21:44-21:46JST  地上局2
            21:46-21:50JST  地上局4

  2013-2-2  23:18-23:19JST  地上局3
            23:19-23:26JST  地上局4

[私案]
指定の時間に ISS-UP が出来ないことの方が多いと思います。
指定時間帯が無音ですと、また資源がもったいないので、その指定者の時間帯の
最初の例えば 20秒間が無音だった場合の 「補欠者」、あるいは 「***局限定使用」
というように、穴が開かないようにしたらどうでしょうか?
実運用上は、1パス1局?

http://www.asahi-net.or.jp/~ei7m-wkt/numbr723.htm

ISS シャドウ・プラズマ実験 #42013年02月02日 20時33分

20:03-20:13JST, 2 Feb 2013, Ele 25 WS-E-EN, 145.825MHz FM

[ShadowBeacon UP]

  (1) ISS当局 に登録申請。
  (2) UISS → Setup → Shadow Experiment Wizard
  (3) Beacon Interval → 3
  (4) Country Code → JA
  (5) ビーコン解除は、画面中央の赤いボタンをダブルクリック。

[私案]
指定の時間に ISS-UP が出来ないことの方が多いと思います。
指定時間帯が無音ですと、また資源がもったいないので、その指定者の時間帯の
最初の例えば 20秒間が無音だった場合の 「補欠者」、あるいは 「***局限定使用」
というように、穴が開かないようにしたらどうでしょうか?
実運用上は、1パス1局?