ボイジャー(Voyager) 12011年07月01日 19時47分

1977年9月5日に打ち上げられた惑星探査機 Voyager 1 は、2011年現在も深宇宙を
飛翔しており、次の NASAページでは現在位置が時々刻々と表示され続けています。
http://voyager.jpl.nasa.gov/ 1AU(天文単位)は約1.5億kmですから、116(AU)は
ちょっと想像がつかない遠いところを飛んでいます。電卓計算すると、Voyager 1
から地球に信号が届くまでには 16時間以上かかることになります。そう考えると
電波(光)の進む速さは速いですね。

Voyager 1 が地球を出発したのは 1977年9月5日08:56EDT(=t0) で、木星に最接近
したのは 1979年3月5日(=t1)です。ユリウス日で表すと それぞれ t0=2443392JD,
t1=2443938JD です。時刻t0, t1 における地球と木星のそれぞれの位置(平均黄経)
は λe(t0)=344.80°, λj(t1)=122.28°ということです。なぜこのような計算
結果になるのか疑問に思ったので調べてみましたが、サイトには載っていません。
当時の論文から探そうと、科学論文データベースとして有名な ハーバード大学の
http://www.adsabs.harvard.edu/ で検索していますが見当たりません。

書籍「天文年鑑」 には、地球以外の惑星の平均黄経を算出する計算式が載っていて
木星については ほぼ λj(t1)=122.28°に近い値は計算できるのですが、地球に
ついては計算式が載っていません。このあたりのことがわかる方はおられますか?