天体の位置計算2010年11月04日 19時52分

10年越しで、この本を時間がある時に読み続けています。(長沢 工著, 地人書館)
CALSAT32 の作者 JR1HUO/相田氏のHPでも、この本を参考書として挙げています。
位置天文学の書籍は普通、球面三角法の説明から始まりますが、この本は行列の
演算による座標系の回転を利用してわかりやすく説明しています。相田氏のHPの
『CALSAT32のからくり』に、衛星の位置計算に必要な20項目の話題を解説されて
いますが、その中の「ベクトルと座標回転」のページに、次の文章があります。

『フレミングの右手、左手の法則のように、親指、人差し指、中指を直角に開い
て手首を回転させ、理解を深めました。』 おそらくこのことは、上の本のP.36
の2-14図『座標系の回転による赤道座標系から地平座標系への変換』のところの
2つの座標系を2回の座標系の回転で関係づける箇所を言っているのだと思います。