1991年7月17日に打ち上げられた英国サリー大学の衛星 UO-22 は、通信が途絶え
て久しいですが、最新の TLE を見ていて、周回数が 99041 であることに気が付
きました。20年目の衛星で、もうすぐ 100000回を超えます。UO-22 は、9600bps
G3RUH, PACSAT衛星の先駆けで、通信ソフトの PB/PG から WiSP への過渡期にも
あたり、高速パケット衛星として一世を風靡しました。
UO-22
1 21575U 91050B 10148.66466669 -.00000020 00000-0 77105-5 0 8445
2 21575 98.4922 98.6195 0008358 67.4032 292.8038 14.39719412990416
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あと、100000 - 99041 = 959周回ですが、「UO-22 の周回数が十万回を超える日」
を詳細に計算して推測してみました。
100000 - 99041 = 959 周回
959/14.39719412 = 66.61020140 周回/平均運動=日数
148.66466669 + 66.61020140 = 215.27486809 元期通日
次に、この元期通日 215.27486809 を解析してみます。 +----------------+
小数点より上が その年の日数なので、215 より小さい | 1月 (閏年)|
数値 (214以下の数) を右表から選びます。つまり 212 | 2月 31 ( 31) |
で、8月となります。215 - 212 = 3 なので、8月3日と | 3月 59 ( 60) |
なります。 小数点以下の数値に、次のように時間定数 | 4月 90 ( 91) |
をかけると、時分秒が計算できます。 | 5月 120 (121) |
| 6月 151 (152) |
0.27486809 * 24 = 6.59683416 ... 6時 | 7月 181 (182) |
0.59683416 * 60 = 35.8100496 ... 35分 | 8月 212 (213) |
0.81004960 * 60 = 48.6029760 ... 48秒 | 9月 243 (244) |
| 10月 273 (274) |
つまり、UO-22 が十万周回となる時刻は、 | 11月 304 (305) |
2010年8月3日 6時35分48秒 UTC | 12月 334 (335) |
2010年8月3日 15時35分48秒 JST となります。 +----------------+
実際の周回数は、衛星が近地点を通過する時(または衛星が赤道面を横切る時)
にカウントアップするので、この時刻には、+/-1時間半の誤差があります。
なお、周回数が 100000回を超えた後は、カウンターは 0 に戻ります。
http://www.asahi-net.or.jp/~ei7m-wkt/numbr345.htm
http://www.asahi-net.or.jp/~ei7m-wkt/numbr352.htm
http://www.amsat.org/amsat-new/satellites/satInfo.php?satID=13