FO-29 周波数変動と衛星温度の推定 #22009年07月02日 18時39分

FO-29 ループバックとビーコン周波数の観測値変動

まず私は、FO-29の V/Uトランスポンダーと U帯ビーコンの両方のループバック
周波数のずれを、安定しているかどうかわからなかったので それらの活動を確
かめるために観測を始めた。その測定をしていた時、スプレッドシートに 単純
な時系列と、対応する蝕の 1日の平均時間の割合(%)を入力してプロットした。
SCRAP (Satellite Contact Report Analysis and Prediction)[5] を、蝕の1日
の平均時間の割合を算出するのに使った。 蝕の時間の割合は、衛星温度に直接
物理的に関係していて、FO-29 は この蝕の割合に強い関係を示すことによって
失望させない。図1と図2は、N8OQ局が測定した 太陽光の割合に対する周波数
のプロットである。ビーコン周波数の範囲は トランスポンダー・ループバック
の観測よりも遅く始めたために、全てをカバーしていない。


図1: FO-29 の太陽光の 1日の割合に関連したループバック周波数変動のプロ
ットである。図中の最小二乗直線は、 LBf = -0.0667 * SI% + 5.1490 である。
LBf は SI% が太陽光の割合である時のトランスポンダー・ループバック周波数
の調整値である。 相関係数は 0.895 で、標準誤り推定値は 0.340 であった。
水準値は、明らかにおよそ 87% から 100% 太陽光の間である。同様な水準値は
また、AO-7 でも見られた[4]。


図2: FO-29 の太陽光の 1日の割合に関連した絶対ビーコン周波数変動のプロ
ットである。図中の最小二乗直線は、BCNf = -0.0524 * SI% + 435801.528  で
ある。BCNf は、測定したビーコン周波数(kHz) で、SI% は太陽光の割合である。
相関係数は 標準誤り推定値が 0.229 である時、0.85 であった。太陽光の範囲
は、ビーコン周波数の測定を ループバック周波数よりも遅く始めたために、全
てをカバーしていない。しかし 一般的な傾向を得るための十分なデータである。
                                 (続く)