カナカナぜみ(蝉) とも言います。 夕方に、カナカナカナカナ.....と
鳴くからです。 職場を囲む杉の林の中から、ここ数日聞こえてき
ています。 子供の頃は、6月になると まず最初に、ニイニイぜみ
の ニイニイニイニイ ..... という鳴き声が聞こえてきたものです。
桜並木にとまる、その木の模様にそっくりな 2cm くらいの小さい
蝉です。 今ではほとんど(全く) 聞くことがありません。大きく高く
見えたその桜並木の桜の木も、今では枯れてしまって、途中で
幹が折れてしまっています。 桜の木の樹齢は短いのではない
でしょうか。 7~8月には、アブラぜみ (全身真茶)、ミンミンぜみ
(透明な羽で体は緑色) が全盛でした。ミンミンぜみは関東地方
では蝉の王様で、虫取り網で捕らえた時は小躍りしたものです。
クマぜみ (透明な羽で体は真っ黒) は本当の蝉の王様で、以前
は 伊豆地方が北限でしたが、最近では横浜・東京でもよく見ら
れます。 クマぜみの北限が以前に比べて、だいぶ上がってきて
いるようです。 シャーシャーシャー と独特な鳴き声です。 9月に
なると、ツクツクボウシも鳴き始めます。 その名のとおりの鳴き
声です。 ちょっと細身の繊細な蝉です。最近は全く聞きません。
何年か前に仙台の方に行った時に、山の中で、羽が透明で、
体がオレンジと黒の まだらの蝉を初めて見た時はびっくりしま
した。 その鳴き声はわかりません。 後で図鑑で調べたところ、
エゾぜみ という蝉でした。 東北地方や北海道には、まだ見た
ことのない蝉がいるかもしれません。