[JARL_HP より転載]
■ JARL 技術課では日陰による電力供給不足から、現在、通常の運用を
停止している、アマチュア衛星 「ふじ3号」 (8J1JCS、FO-29) の電力収支と
衛星の機能確認を、6月30日から 7月2日の間でおこないました。
当初、お知らせした 「6月30日03:40~03:45 (UTC)」 の約 5分間、および、
05:22~05:30 (UTC)」 の約 8分間のパスでは、アナログ系中継器を動作させ
ることができませんでしたが、7月1日午後と 2日午後のパスで中継機を動作
させることができ、太陽電池発生電力の確認や、テレコマンドの機能確認を
おこないました。
当初お知らせしたパスからは、遅れての運用となりましたが、多くの方々に
テレメトリーの受信をしていただき、受信データをお送りいただきました。
JARL の管制局で取得したデータに、皆様からお送りいただきましたデータ
を補完した結果、今回の運用で「ふじ3号」の中継器動作時の全データを取得
することができたため、より確度の高い分析が可能となります。
受信にご協力をいただきました皆様に御礼いたします。
現在、取得した CW テレメトリデータを基に、電力収支や衛星のテレコマンド
系の不具合原因の解析をおこなっています。
今後の運用の可能性を含めた、「ふじ3号」 の現況につきましては、一応の
解析検討が終了する 7月中旬頃にお知らせする予定です。